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ブランクがあっても大丈夫!保育士に復帰、転職するために考えるべきこと

 

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保育士の資格は持っているけれど、保育士の職には就いていない人の事を「潜在保育士」と言います。その数は68万人ともいわれていますが、保育士資格保有者の実に6割にものぼるそうです。

潜在保育士の中に、一度は保育士としてデビューしたけれどいろいろな事情(結婚や出産、体力面・人間関係など)でその職を離れた人がたくさんいらっしゃいます。

そういった潜在保育士で、復職したいなと思っていても、「ブランクがあって不安…」と感じている方のために保育士に復帰する方法をご紹介します。

ブランクの不安ポイント

ブランクがあることで保育士復帰に二の足を踏んでいる方が感じている不安ポイントとはどういったことでしょうか?

体力面は大丈夫か?

経験された方はご存知だと思いますが、保育士の仕事は重労働です。
復帰はしたいけれど、ちゃんと勤まるのだろうか?

子育てを終え、ある程度年齢を重ねた人や、10年以上のブランクがあるといった方は特に不安なのではないでしょうか?

今の保育についていけるのか?

今の子どもたちって昔と違うのでは…

子育ても昔と変わってきているし、以前の保育内容が通用するのか…

そういった不安をお持ちの方も少なくないのでは?現場を離れていたブランクの期間が長ければ長いほどその傾向は強くなるかも知れませんね。

人間関係

例え年齢が上で、経験年数も豊富だとしても、復職すれば現役で勤務している若い保育士さんが先輩になります。

うまくやっていけるのだろうか…と感じるのも自然なことです。

また、最近は保護者からの要望やクレームが過激になっているともいわれていますが、そういったことへの対応にも不安を感じる方もいらっしゃると思います。

それでも、もう一度やりたい!

保育士として復帰することの不安はあるけれど、それでもやっぱりもう一度保育士として働きたい!

そう感じている方はたくさんいらっしゃるようです。

一度保育士を辞めて家庭に入ったり、他業種に転職したりといったことでブランクがあったけれど、もう一度保育士に戻ろうと決めた理由を、実際に復帰した方のお話からいくつかご紹介します。

  • 出産を機に退職したけれど、子どもの手が少し離れたころからやっぱり小さい子どもたちに関わる仕事がしたいと思うようになり、パートで復帰
  • 保育士として2年ほど勤務したけれど、経済的に厳しいので一般企業に転職。でもやりがいを感じられず保育士に復帰。大好きな保育の仕事に今は満足。
  • 自分が母親になって初めて待機児童問題を実感。働くに働けないお母さんの悩みに直面し、少しでも役に立ちたいと保育士に復帰。

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大変な仕事なのはもちろんわかっているけれど、保育の仕事が好きだから、子どもが好きだから保育士に戻りたいという人が多いようです。

 

保育士に復帰しよう!需要の大きい「潜在保育士」

待機児童を解消するためには保育士の数が足りていないと社会問題化する昨今、保育士の需要が高まっています。事実、保育士の求人は転職サイトでもかなりの数が掲載されています。

どこの保育園も人手不足が慢性化し、そのことでまた現役保育士さんに負担がかかる結果になっています。

新卒の保育士は年度初めにしか採用されませんし、すぐに戦力となるわけではありません。その点、一度保育士として勤務していた潜在保育士はブランクがあるとは言え、即戦力となり得る人材です。

人材不足の保育業界にとって、「潜在保育士」は貴重な存在と言えるでしょう。

 むしろチャンス!アピールできることは?

何度も言いますが、今保育士という人材を補給することが急務だと言われています。
それだけ需要が高まっているのだそうです。

だからこそ今、保育士に復帰するチャンスです!

ブランクがあるのは不安だと思います。でも、そのブランクの間に例えば「子育て」をしていたとしたら、その期間はむしろ保育のスキルにプラスな経験になったのではないでしょうか?

独身の頃より、子どもや保護者の気持ちが分かるようになっていませんか?

保護者の視点から見れば、子どものいる保育士さんには親しみを感じたり、頼りになると思ったりするのではないでしょうか?ブランクはむしろメリットになるかも知れません。

ブランクがあっても大丈夫!勉強法、研修について

保育園が人手不足で引く手あまたなのは分かったけれど、ブランクがあったからうまく復職できるか不安…確かにそうですね。

そこで、保育士復職に向けてできることをご紹介します。

自治体のセミナーを活用する

復職で不安に感じることは、今の保育現場がどうなっているのか?ということではないでしょうか?

「5年・10年前と保育は変わっているのでは…」
「昔のやり方は通用しないのでは…」

そういった方のために自治体が復職・就職の支援研修を行っています。

内容は各自治体によって違いますが、今回は東京都が28年度に行った「保育士支援研修」と「保育士就職支援セミナー」からご紹介します。

  • 就職支援研修・就職支援相談会(年6回計600名)
    現役保育士の話や、最近の保育事情といった話と就職相談会。近い将来、保育の現場で働きたい人向け。
  • 保育士就職支援セミナー・保育実習(年10回・講義のみ計300名、実習計100名)
    保育の専門知識や保護者支援等について学ぶセミナーと、希望者には保育実習。もう一度、保育の勉強から始めたい人向け。受講料は無料ですが、実習希望者は健康診断料が必要です。

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自治体が待機児童解消のために行っているこういった研修やセミナーを利用するのも、保育の今を知る手掛かりになりますので利用しない手はありません。

ブランクがあっても大丈夫!志望動機、面接対策

復職・就職する意思が固まったら次は求人に応募するわけですが、履歴書や職務経歴書を保育園などの施設に提出します。この履歴書や職務経歴書、さらには面接の際に皆さん悩まれるのが「志望動機」です。

「子育てが終わって暇だから…」ではやる気が疑われますよね?具体的な質問としては、

「何故復帰したいと思ったのか?」
「きっかけは?」

とよく質問されます。

子育ての経験を活かす

この場合、

子育てを経験して、改めて保育にやりがいを感じた」

「子どもを持って、子どもの成長や発達のお手伝いが出来る保育という仕事のすばらしさを再認識して」

という答えがいいのではないでしょうか?

積極性をアピール

他にも

「最近の待機児童解消のために自分も何かできるかもと思い立って」

「一度は保育を離れたけれど、やっぱり子供に関わる仕事がしたくて」

といった回答は積極性を感じさせるのではないでしょうか?

その他の注意点

志望動機以外に面接でよく聞かれることですが、「あなたの長所・短所は?」という質問があります。短所もしっかり把握していて改善する努力をしていることを伝えましょう。

面接では、明るい印象を与えるようにし、ハキハキしゃべりましょう。と言っても、話がダラダラ長いのは印象が悪いので、「簡潔に分かりやすく」を心がけましょう。

さらには、こういった保育がしたいといったこと(もちろん応募する園の保育方針と一致していなければいけません)も伝えればかなり好印象ではないでしょうか?

正規職員?パート職員?復帰後の働き方

ここまでは復職するための準備についてご紹介しましたが、実はもうひとつ復職に際して大事なことがあります。

就業形態、つまり正規職員なのかそれともパートやアルバイトの正規雇用なのかということです。

出産を機に退職した人が、子育てが一段落したので復職する場合など、育児や家事の時間も必要なので正社員としてフルタイムで働くのはちょっとキツイかも知れません。お子さんがまだ小さかったりしたら、突然熱を出したりして急に休まなければいけなくなることもあるでしょう。

そういったことを考えると働きやすい時間にパートで勤務するといいかも知れません。他にも、派遣なら残業も持ち帰り仕事もありませんし、正社員のように責任が重くのしかかるようなこともありません。

正社員より気軽に働けるかも?

転職サイトを活用しましょう!

正社員、契約社員、パート、アルバイト…

どういった就業形態を選ぶにしても、まずは働く保育園をみつけなければ始まりません。

近くに良さそうな保育園がある!というならそれでかまいませんが、お給料や休日などの待遇面や、福利厚生といったことも仕事もしていくうえでとても重要なことですから、しっかり把握しておきたいところです。

そんな時に利用すると便利なのが保育士専門の転職サイトです。

パソコンやスマホで気軽に求人が検索できますし、無料登録すれば非公開の優良な求人も閲覧できます。さらに、コンサルタントアドバイザーに、希望する園の特徴や条件を相談して、アドバイスしてもらうことも出来ます。

 

さいごに

ブランクがあるけれど、保育士に復帰したい人のための「保育士復職応援企画」いかがでしたでしょうか?

待機児童解消の切り札とも言われる潜在保育士、そうあなたは貴重な人材なんです。

引く手あまたの今こそ、保育士カムバックのチャンスですよ!