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保育士の悩みに全力で向き合います。

保育士、幼稚園教諭の賞与、ボーナス事情を調べてみました!

ボーナスは、働く人の大きなモチベーション であることは間違いありませんね。

重労働な保育士の仕事ですから、ボーナスだってしっかりもらいたい!

そんな保育士さんたちのボーナス事情を調べたいと思います。

保育士のボーナス①支給時期

ボーナスは一般的に夏と冬の年2回支給されることが多いです。

支給時期は、公立(公務員)と私立(民間企業など)で異なります。

公立
    • 夏のボーナス → 6/30ころ
    • 冬のボーナス → 12/10ころ

私立
  • 夏のボーナス → 6月下旬〜7月上旬
  • 冬のボーナス → 12月初旬〜下旬

保育士のボーナス②金額

保育士は、労働時間と給料のバランスが悪いと問題視されています。

では、ボーナスはどれくらいもらえるのでしょうか?
保育士のボーナスは、働く園や施設によってボーナスの額も違います。

・私立保育園

私立保育園のボーナスは、603,000円となっています。

給与額の平均が219,200円なので、約2.7ヶ月分ということになります。

(出典:厚生労働省平成27年賃金構造統計調査)

また、施設の形態や運営によってもボーナスの額は変わってきます。

    • 認定こども園
      保育と教育の両方を行う施設だけにやや多めのボーナス額のようです。

    • 認可保育園
      給与規定がしっかり定められた福祉法人の保育園や株式会社運営の保育園は、比較的額が多いようです。

    • 院内保育園や事業所内保育園
      大手医療法人や大手企業のところではボーナスが多いと言われています。

  • 認可外保育園や託児所
    小規模な施設も多く、補助金なども無いためボーナスは無いか、あっても少額なところが多いようです。

 

・公立保育園

では、公立保育士のボーナスはいくらぐらいなのでしょうか?

東京都練馬区の公立保育士を例にすると、平均額は1,712,104円。
給与の5.3ヶ月分です。

公務員の場合、6月と12月に期末勤勉手当が支給されますが、これが民間企業のボーナス・賞与にあたるものです。

(出典:平成28年度東京都練馬区:職員の給与の状況

先程の保育士ボーナスの平均額と比べると約2.8倍、格段に高額になりますが、これは、公立保育園の保育士が公務員になるからです。

しかも、公立保育士は離職率が低く、平均年齢が高いことも高額になる原因となります。

 

保育士のボーナス③他産業との違い

公立と私立ではかなり差があることは分かりましたが、他産業と比べるとどうでしょうか?

産業別一人あたりの平均賞与額

 

参考:厚生労働省 毎月勤労統計調査-平成30年9月分結果速報等

保育園、幼稚園教諭は「教育、学習支援業」に含まれるので、一人あたりの平均賞与額は511,026円です。

「教育、学習支援業」の賞与は、平均と比べるとやや高めの水準ですが、学校の先生や大学教授などの比較的年収が高い職業も含まれています。

また、金額に対しての労働時間量を考慮すると、決して十分な金額とはいえないかもしれません。

 

幼稚園教諭のボーナス

続いては幼稚園教諭のボーナスについてです。

幼稚園教諭のボーナスは644,000円、給与額の2.8ヶ月分となっています。

(出典:厚生労働省平成27年賃金構造統計調査)

保育士よりも少しだけ額が高くなっていますが、ほぼ同じくらいのボーナス額だということが分かります。

公立幼稚園の幼稚園教諭のボーナスは、1,731,773円※。
給与額の5.3ヶ月分です。

平成28年度東京都練馬区:職員の給与の状況には期末勤勉手当の記載がありませんでした。
同じくらいの平均年齢である一般事務・主任主事級を参考にしています。

公立保育士と同じくらいか、やや高額となっています。

 ボーナスは1年目でももらえる?

保育士の仕事は、1年目から全力投球。

子どもにすれば1年目でも10年目でも同じ先生ですから、頑張った1年目からボーナスをもらえたら2年目につながるやる気も出ますよね。

しかし、1年目のボーナス事情はそれぞれのようです。

1年目の夏から支給のある園、1年目の年末から支給のある園、寸志だけの園、また、何ももらえない園もあります。

なかなか、面接の際に「1年目からボーナスありますか」とは聞きにくいですし、期待通りにはいかないことも多いですが、ボーナスのある園は2年目からきちんともらえます。

・経験年数別ボーナス額

例えば3年・5年、10年経ったらボーナスってどれくらいもらえるのか?
やっぱり将来的なことも気になりますね。


そこで
平成27年賃金構造統計調査から、20歳で入職したとして1~4年・5~9年・10~14年・15年以上のボーナス平均額を表にしてご紹介します。


1~4年でもけっこうもらえているようです。
実際に勤務されている方の声をいくつかご紹介します。

    • 私立保育園 3年目
      夏冬ともに1ヶ月分、計2ヶ月分。求人を探すときに賞与の部分を確認しておけば良かった。

    • 公立保育園 3年目
      夏と冬ともに3ヶ月分、計6ヶ月分。収入面では公立保育園が一番。

  • 私立保育園 主任10年目
    夏冬ともに1ヶ月分、計2ヶ月分。全然もらえない園に当たらなかっただけマシ。

ただ、これは正職員に限ってのことです。

例えば契約社員派遣社員、パートやアルバイト臨時職員といったいわゆる非正規雇用の保育士は、ほとんどボーナスはありません。

ある程度長期に勤務すれば、寸志といった形で少しは支給される場合もあるようです。

1年目のボーナスにとらわれずに、それ以上のやりがいを見つけられるように頑張ってお仕事を続けましょう!

ボーナスがない施設、園もある?

残念ながらボーナスがまったく支給されない園もあるのが現実です。

個人が経営している保育園や施設は、経営の業績によってボーナスが決まるところがほとんどです。また、その年の入園した子どもの人数によってボーナスが出るか出ないかが決まるという園もあります。

その場合は、保育のお仕事だけではなく、園児募集のチラシを配るといったプロモーションのお仕事をすることもあるようです。

残念ながらボーナスがなかった場合は、「残業がほとんどない」「休日が多い」など、その代わりとなる魅力を見つけられるといいですね。

確実にボーナスをもらうためには?

働く人へのご褒美でもあるボーナス。

きちんともらうにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

それは、毎日の業務をしっかりと責任もって行うことはもちろんですが、ボーナスが支給されるかどうか入社する前にきちんと調べておくことが大切です。

どこで調べることができるのかというと、多くは求人サイトやホームページなどに掲載されています。

なかでもハローワークは、賞与の実績を記載する箇所があるので、必ずチェックしましょう。

転職サイトの活用も◎

最近は保育士専門の転職・就職サイトも充実しています。
いろいろな条件から検索することも出来ますし、登録すれば非公開の優良な求人を閲覧することも出来ます。

さらに、転職アドバイザーなどを利用して、希望の条件の求人を探してもらうことも可能です。

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